とある医療従事者の話

医療に関する内容をまとめブログです。

内側毛帯って何?

内側毛帯とは

後索路の二次ニューロン以降の束のことです。

なので、国家資格などでは内側毛帯or後索路or後索路・内側路の問題が出ても全て同じと考えてよいと思います。

脊髄を通る上行性(感覚性)の伝導路だということも覚えてください。

体制感覚性神経系

・触覚・固有感覚(位置覚と振動覚)を伝える後索・内側毛帯路 ・温痛覚(温度覚と痛覚)を伝える脊髄視床

二つの伝導路があります。

どちらの伝導路も、感覚受容器から大脳皮質に情報が伝わるまでに3種類のニューロンがかかわっています。

末梢から順に一次・二次・三次ニューロンといいます。

一次ニューロンは脊髄後根神経節に細胞体があり、そこから末梢の感覚受容器と脊髄の両側に軸索を伸ばしています。

触覚・固有感覚の経路(後索・内側毛帯路)では、一次ニューロンは脊髄に入ると同側の後索を上行します。

そして、第六胸髄以下のニューロンは後索の内側寄りにある薄束を通ります。それより上のニューロンは後索の外側にある楔状束を通ります。

一次ニューロンは延髄に入るとそれぞれ薄束核、楔状束核と呼ばれる神経核シナプスを形成しニューロンを交代します。

二次ニューロンは延髄で交叉し、内側毛帯と呼ばれる束になってさらに上行して視床の後外側腹側核に入り、三次ニューロンシナプスを形成します。

三次ニューロン視床から大脳の内包後脚を通り、頭頂葉の中心後回(ブロードマンの脳地図の3,1,2野)にある感覚野に至り、触覚や固有感覚を感じることになります。

苦手な人も多いと思いますが、一度覚えると体を動かしているときにどのように働いているかがわかり、面白いですよ( ̄▽ ̄)